スズケン一級建築士事務所の建築の魅力

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
ほんとのいえ, スズケン一級建築士事務所/Suzuken Architectural Design Office スズケン一級建築士事務所/Suzuken Architectural Design Office Salas de estar modernas Madeira Acabamento em madeira
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ハウスメーカーや工務店、大工さんなど、家づくりの依頼先としては様々なものがあります。その中でも、建築家に依頼すれば、それぞれの家族の希望を汲み取りながら、生活スタイルや好みに合った設計やデザインをしてくれることはもちろん、素晴らしいアイデアや工夫によって要望以上の空間、そして唯一の住まいを生み出してくれます。そこで今回は、そうした建築家の特長に注目しながら、長野県を拠点に活動するスズケン一級建築士事務所の建築の魅力について見ていきたいと思います。  

本棚によってつくり出される住人のための本当の家

まず紹介したいのが、1万5千冊以上の本を所有する住人のために考え出された本棚に囲まれた住まいです。ここでは、本棚を単純に壁のようにして取り入れるのではなく、多くある本が圧迫感を生み出さないように、丁寧に本棚に抜けが設けられています。この抜けによって、光や風も部屋中に抜けるようになっていますし、その抜けが大きくなることで、書斎空間や茶室のような畳空間といった生活空間もつくり出されています。本棚が間仕切りのような役割も担う、本好きの方には非常に魅力的な住まいとなっています。

写真:畑亮  

自然に溶け込む家

こちらは、改築によって築40年の山小屋が周囲の自然に溶け込むような新しい空間の家に生まれ変わりました。流れる川を挟んだような1階部分の「流れ」と「溜まり」のコンセプトで配置された間取り、橋のようにトラス構造の屋根から吊り構造で支えられた2階の床など、向こう側とこちら側が常に意識されるような空間で、冬には1m以上も雪が積もる地域にある中、その周辺環境に溶け込みながら、自然などに対して畏敬の念が表現された素敵な住まいにデザインされています。  

他にはない光が差し込む家

こちらの住まいは、3階建ての既存住宅を改装しながら、将来的に平屋に住むような生活ができるように、増築によって新しい空間も付け加えられました。子どもたちが独立し、今の生活スタイルに合った間取りやバリアフリーも意識した計画としながらも、暮らしに豊かさが生まれるような住まいにデザインされています。その最たるものが、新築部分と既存部分の間に設けられたトップライトでしょう。これによって、増築部分の空間が明るく照らされるだけでなく、曲線でなる天井面やタイル張りの壁面によって、他にはない質の異なる光で演出される空間となっています。

写真:Eugene Makino / united LIGHTs  

スキップフロアと板でつながる家

鉄筋コンクリート造のこちらの住まいは、オフィス兼住居の建物になりますが、住居部分の大きなワンルーム空間の希望もあり、スキップフロアを取り入れることによって、単純に1つの平らなワンフロアでワンルームをつくるよりも大きな空間が生み出されています。このスキップフロアと同時に、住宅部分の空間をつなげているのが空間をめぐる板です。この板は、玄関ではベンチや下駄箱となり、リビングに続くと読書ベンチや勉強机、そしてキッチンでは作業台やダイニングテーブルといったように役割は変わりながらも、住まいをつなげる家の象徴ともなっています。

写真:上田宏  

人々を引き込む佇まい

最後に紹介するのは、古い街道沿いの築40年の建物をリノベーションして建つ鍼灸院です。もともとあったどこにでもある無機質な外観の表情を、通りの往来に合わせて横格子を使った水平方向への流れでもって、道を歩く人々を自然に引き込むような佇まいに生まれ変わっています。そこにはベンチも用意されており、近所の人々が気軽に座ってお茶を飲んだり話しができる地域の核ともなる空間にデザインされています。

写真:Eugene Makino / united LIGHTs  

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