インテリアがミニマルだと、とても身軽に生活ができているような印象ですよね。近年の断捨離ブームもあり、シンプルなライフスタイルを目指す方も多くいらっしゃるでしょう。例え家に物があるとしても、上手にインテリアをカスタマイズすることにより、ミニマルに見せることも可能。新しい部屋のアレンジをお考えならば、こうしたスタイルにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。今回はいろいろな実例をご紹介していきます。
インテリアをすっきりとさせたいのであれば、物を減らす、というのが一番シンプルな方法です。特に、視線が行きやすい部分をミニマルにまとめると、きちんとした印象になります。こちらのお宅のリビングでは、とにかく必要な家具だけが必要なデザインで、必要な場所に配置されています。装飾性を限りなく省きつつも、使い心地のよさそうな家具がゆったりとした時間を約束してくれそうですね。
Photo: ad hoc inc 志摩大輔
ミニマルな住空間づくりをお考えならば、やはりインテリアのカラーリングはとても大切。特に白は無彩色であり、クリアな印象の家づくりを目指すのであれば、おすすめの色となります。こちらの浴室では、白を基調として広々とした空間を生かした造りとなっていますが、ここに近未来感をプラスするのがガラスという素材。隣接する部屋も同じ色合いで統一されているのが見えて、シンプルさが強調されますね。
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※ 浴室の写真ページ
白をベースにして内装をつくると、時としてどこか寒々しく感じてしまうこともあるかもしれません。病院などの清潔さを前面に押し出すインテリアであればそれもアリですが、やはり人が日々暮らす場所では、どこか暖かさをとりいれたいものです。こちらのLDKでは、壁の一部に表面に凹凸の加工がなされた石のタイルが取り入れられています。ちょっとした工夫ではありますが、どこかテクスチャーが感じられる素材があることによって、柔らかいニュアンスがプラスされています。
モダン建築の始まりは、日本の伝統建築が影響を与えた部分もあると言われているとおり、確かに昔ながらの日本の建物には、直線をたようして機能的な空間づくりをしています。近年では、和モダンというスタイルによって、和のテイストを取り入れることも多くみられます。こちらでは、シンプルな箱型の空間に畳と障子が組み込まれています。ミニマルな造りながらも時を超えた美しさが大きな魅力です。
【和室デザインについては、こちらの記事でも紹介しています】
シンプルなインテリアをつくるためには、素材感にもミニマルさを取り入れていくとしっくりまとまります。こちらは東京のリノベーション会社・NUリノベーションの手がけたお宅の一角。モルタルポットと名づけられた通り、コンクリートを壁面や床に取り入れています。グレーをベースとして、黒いメタルとウッディ調をプラスしてまとめられたインテリアは、硬さと柔らかさ、冷たさと暖かさが絶妙にマッチしています。