六角形が豊かさを生み出すバリアフリーの住まい

K.Yokoyama K.Yokoyama
ヘキサゴナルハウス, 河原泰建築研究室 河原泰建築研究室
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今回ご紹介するのは、六角形をしたLDK空間を持ち、個性的で心地よく暮らすことのできる共同生活の住まいです。姉と弟が2人で住んでいるこの家は、お互いが程よい距離感で生活するために、共有スペースをホテルのロビーのような雰囲気にしており、助け合いながら末永く快適に過ごせることが特徴です。居心地のいい共同住宅や2世帯住宅のヒントが欲しい方には、参考となるいいアイデアが見つかるかもしれません。このプロジェクトは、東京を拠点に活動する河原泰建築研究室によって手掛けられました。一体どんな様子になっているのでしょうか。さっそく詳しく見ていきましょう。

モダンな外観

ロケーションは大阪。60代の姉弟が共同生活をするために建てられたモダンな外観のこの住まい。お互いの生活スタイルが違うため、家作りの際はそれぞれの暮らしのペースを守るための工夫が必要でした。建物は今後のことを考えて、生活の大部分を1階で済むように部屋を配置し、ロフトスペースを設けた構造となっています。室内は、姉と弟それぞれの住居となる部屋をホテルのようなロビー空間でつないでおり、LDKは共有スペースとなっています。お互いが自由に生活しながらも、暮らしの中でいつでも助け合えるような安心感のある作りとなっているようですね。

玄関ホールと中庭

住まいに入ると、玄関とその奥には中庭の様子がうかがえます。中庭の地面には御影石が敷かれており、とても上品な雰囲気。周りはウッドフェンスで囲まれているので、この中庭では外部の視線を気にすることなく、椅子に腰かけてのんびりと屋外での時間を楽しめそうですね。室内の床とは段差がないバリアフリーの作りなので、将来的に車椅子や歩行器等を利用することになったとしても、住まいでの移動がスムーズに行えそうです。

六角形のロビー空間

こちらはロビー空間を見下ろした様子です。空間は六角形をしており、個性的ながらものんびりとリラックスできる空気感に包まれています。この六角形のスペースには生活の中心となるLDKと和室を配置しており、お互いの生活リズムを大切にしながら、この共有空間であるロビーで交流したり、好きなことをして過ごしたりできます。高窓があり、光が降り注いでいるのも感じられ快適な雰囲気です。

機能的なキッチン

こちらはダイニングキッチンです。オープン型のキッチンは、冷蔵庫や収納も全てビルトインされており、スッキリと機能的なデザインとなっています。またロビー空間はウッドデッキに囲まれており、ぐるりと回遊できるようになっているということです。キッチン脇からも外に出られるように勝手口が設けられているのが見えますね。

ゆったりとしたリビング

こちらはリビングの様子です。六角形の空間は天井の高さによってゆったりとしているだけでなく、通常の垂直に立てられている壁や仕切りよりも、包まれるような優しい雰囲気が感じられます。またフローリングだけでなく、壁や天井も板貼りとすることでナチュラルな印象が強くなり、よりリラックス感のあるリビングになっているようです。

落ち着きのある和室

こちらはリビングに隣接した和室です。床がリビングと段差がなくつながっているので、一体感があります。天井も高いためにゆったりとした空間となっており、和室リビングとして気持ち良く過ごすことが出来そうです。大きな開口部を設け開放的な作りをしていますが、障子を引けば採光が和らぎ、落ち着きのある雰囲気になります。和室の向こうにはテラスが設けられており、ちょっと外で休憩したい時やお茶を楽しんだりするのにちょうど良さそうです。ゲストルームとして使うときは、引き戸を利用してリビングと空間を分けることも可能です。

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