冬の庭を楽しむために

Nami Sasaki Nami Sasaki
方庵, 和泉屋勘兵衛建築デザイン室 和泉屋勘兵衛建築デザイン室 Jardins asiáticos
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年も明け、冬も本番。今年は暖冬と言われていますが、雪が降った地域にお住まいの方もいるでしょう。最近お庭には出ましたか?寒いからといって、家の中でぬくぬくと外を眺めているのではないでしょうか。せっかくお庭があるのですから、一年中しっかり楽しんであげましょう。冬には冬なりの庭の楽しみ方があるはずです。ぜひこれらのアイディアを取り入れて、冬の庭を満喫してくださいね!

冬にはあたたかい灯りを

冬は日照時間が短く、早ければ4時頃から日が暮れ出しますよね。ちょうどお茶の時間帯に、暗いためお庭に出られないなんてことがあれば、もったいないですよね。冬の庭づくりに必要なのは、あたたかな照明です。そこで最初にご紹介するのは、OutSide BCN LED Lightingが手がけた、こちらのまんまるの形が可愛らしいフェアリーライト。ベンチの上に飾れば、自然と人が集まるあたたかな場所を作り出すことが出来ます。こちらのように玄関前のポーチに飾っても、ランドマークのようになって素敵ですね。暗い冬を逆手に取って、灯りの美しさを思う存分堪能しましょう。

冬の庭でエコに餌やり

Eco Bird Feeder ashortwalk Jardins modernos Acessórios e decoração

ありそうでなかったアイディアが光るこちらの商品は、イギリスの環境団体ASHORTWALKが手がけたバードフィーダー。回収された古い植木鉢が再利用されています。餌となるものは、普段の生活で食べきれなかったパンや果物。そう、環境に優しい商品で、環境に優しい行いをしようというコンセプトなのです。廃棄予定だった食べ物を真ん中の棒に通すだけというお手軽さで、苦になることなく、鳥の餌やりが毎日の習慣として定着しそうですね。冬は食べ物が少なく鳥たちも困っていますから、餌をあげるタイミングとしては絶好でしょう。エコを意識した、素晴らしいアイディアです。

冬にも負けない松の木

巨大な松の木がすっくと伸びるこちらの中庭。この美しい中庭があるのは、片倉隆幸建築研究室が手がけた丘水庵と呼ばれる住宅です。松は日本を象徴する木でもあり、日本庭園にも必ずと言って良いほど用いられますが、松の良い点は、何と言っても針葉樹である点でしょう。冬でも青々とした葉をつけ、その存在感は年中廃れることはありません。こちらの丘水庵のように、シンボルツリーとして一本だけ木を選ぶのなら、冬でも葉を落とさない松は良い選択でしょう。周りに何もないことで、枝振りの美しさもより一層楽しむことができますよ。

部屋の中で育てる

外が寒すぎて、とてもじゃないけど植物が冬を越せない!なんてお悩みの方には、フランスのインテリアデザイナーTabary Le Layが手がけたこちらの室内用ビニールハウスはいかがでしょう。お部屋のインテリアとしても存在感抜群で、遊びに来たゲストも驚くこと間違い無しです。暖かい部屋の中に植物を入れてあげれば、のう大寒波も雪も怖くありませんね。また、部屋の中にもうひとつ部屋を作る感覚で、春が来たら小さなソファなどを持ち込んで、くつろぎの空間を作ることも出来ます。新しいお家を丸々手に入れた気分で、コーディネートにも力が入るでしょう。

友達と囲炉裏を囲んで

冬の庭に出なくなる一番の原因と言えば、もちろん寒さ。その常識を覆したのが、木村博明 株式会社木村グリーンガーデナーです。ウッドデッキに掘り込まれたのは、みんなで円になって囲める囲炉裏。囲炉裏というと昔の古い家にしかないイメージですが、こちらはウッドデッキと組み合わせることによって、モダンなお洒落なデザインとなりました。近くにはシンクもついて、機能性も抜群です。冬に炉端焼きパーティーという、粋なことも出来てしまいます。友達と寒空の下、ついつい熱燗も進んでしまいそうですね。

日本の美 枯山水

こちらは和泉屋勘兵衛建築デザイン室が手がけた枯山水の庭。四方を住宅に囲まれた密集地で、いかに庭を設けるか、というのが大きな課題となりました。出した答えは、表に対しては徹底的に閉じ、中に庭を設けて向けて開くというもの。リビングに通じる和室の窓からも、こちらの小さな和風の景色が楽しめるよう考えられました。流れるような白砂が美しい枯山水は、季節を選びませんね。傍に植えられた紅葉の木は、青く涼やかな葉をつけたり、赤い葉を落としたり、冬も枝振りに趣を感じられたりと、季節ごとに表情が七変化します。冬には冬なりの楽しみ方がある、冬の庭の代表格とも言えるでしょう。

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