インテリアの壁の仕上げにはどんなものがありますか?

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黒一, 道家洋建築設計事務所 道家洋建築設計事務所 Salas de estar rústicas
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住空間の中で大きな面積を占める壁ですが、その仕上げによって色々なスタイルの空間を作ることができます。コンクリートでシャープに、ウッディにしてカントリー調に、そして壁紙で自分スタイルの個性的な世界を作ることだって可能です。どんな部屋にしたいのか方向が決まったら壁の仕上げを考えてみましょう。今回は6つの様々な壁の仕上げをご紹介します。

1.塗り壁

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塗り壁と言えば漆喰と珪藻土がよく使われます。両方とも調湿効果があるため湿気の多い日本の風土にも合っています。そして、何よりも自然素材なので安心ですね。こちらの写真は富山県を拠点に活動するアトリエ レトノが設計した「小矢部の家」。漆喰仕上げの壁が作るあたたかな風合いに木製の家具が心地よく調和しています。漆喰はどこか和風なイメージがありますが石灰を主成分とする素材なのでヨーロッパなどでも一般に使われています。だから使い方によっては、当然洋風な部屋にも合わせることができます。そして、この漆喰の自然な色には外から差し込む光も植物のグリーンもすべてを包み込むような優しさがあります。この特別な白色は漆喰でしか出せませんね。もちろん最近では自然の着色料を使ったものもありますのでイメージに合わせた漆喰壁のコーディネートも可能です。珪藻土は漆喰と違い仕上がりの表面がざらざらした感じになります。触った感じも独特なので漆喰か珪藻土かで迷っている方はぜひ見本で実際に感触を確かめることをお勧めします。

2.木

木の素材には様々なものがあります。あえてベニヤを使いラスティックなスタイルにしたり、無垢のウッドパネルを使って森の中のような空間を作ったり、色や木の種類によってもかなりスタイルは変わってきます。写真の壁は自然の木の持つ色合いを利用して独特のパターンを作っています。こちらの住宅を設計したのはアルゼンチンのATV ARQUITECTOS。無機質なコンクリートと木の面白い風合いを組み合わせて美しい家を作り上げました。壁に木を使う場合、家具なども併せて木でコーディネートするとその素材の持つ魅力をさらに引き出すことができると思います。

3.コンクリート

かっこいいコンクリート打ちっ放しの空間は、今でも多くの人に好まれます。しかし寒さ、結露、という問題があるのも事実です。そこで、内装の壁面の仕上げだけに焦点を当てて考えたとき写真のように一部をコンクリート打ちっ放し仕上げにするというのも一案です。これだと、コンクリートの素材の良さを感じつつ、スタイリッシュで快適な空間を作ることができます。

4.壁紙(ビニールクロス)

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壁紙は種類が本当に多いので選択に困ります。気に入ったものがあっても部屋全部に使うのは勇気がいるものです。そんな時は写真のような使い方をしてみてはいかがでしょうか?白がベースのベッドルームをここでは仕切り壁を立てて向こう側をウォークインクローゼットにしました。そして、その仕切り壁だけに大胆な模様の壁紙を貼っています。一枚の壁に模様が付けられただけで華やかな空間になりました。壁紙は他の仕上げ材と比べると比較的リーズナブルですし工事期間も短く済みます。

5.ガラス

吹き抜け上部の2階居室には腰の高さにガラスブロックで壁が作られました。このガラスブロックを通して入り込む光が不思議な空間を生み出します。ガラスブロックはこのように内部でも仕切り壁などとして使うことができますが、個性が強いので他のインテリアとのコーディネートを考えて上手に使いたい素材です。

6.3Dウォールパネル

最後に内装用の3Dウォールパネルをドイツからご紹介しましょう。数あるデザインの中から選んだのはこちらのスピーカーをモチーフにしたものです。リビングの一か所をこのようなパネルで装飾すればそこはもうライブステージの様ですね。3Dパネルで壁の一部を仕上げると、今までとは違った面白い空間を演出することができそうです。

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