坪庭デザインのまとめ

方庵, 和泉屋勘兵衛建築デザイン室 和泉屋勘兵衛建築デザイン室 Jardins asiáticos
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日本の坪庭デザインは小規模なものも多いですが、決して大きな庭に劣るものではありません。坪庭のデザインは規模に沿うものだけではなく、立地条件や家のコンセプト等から、もっと広く多様に考えられるようです。こちらの10選からその粋な坪庭デザインをご紹介します。

人工的な囲いの中で生きる庭デザイン

高岡建築研究室からのこちらの坪庭デザインはモダンな建築の中でも緑と癒しを感じることのできる美しい場所です。コンクリートに面した小さなスペースですが、十分庭の美しさを感じることができます。 花などの色物は設けず、光を受けて艶やかさを表現し、深い緑色をした植物、苔と、同じく深い青色の石のもたらす小宇宙は 縦の空間において庭の高低さのバランスも巧く、お部屋の持つシックでモダンな空間において美しく調和しています。

温かなでにぎやかな庭デザインとバランス

ATELIER TAMAによるこちらのお庭デザインは木造建築からの温かな光をいっぱいに受けた、夜になっても冷たい雰囲気を感じさせないデザインです。玄関を含めた四方のお部屋の大きな窓からこの中庭を大きく眺められる設計になっており、 趣を大事にしていることが感じられる上品な雰囲気を感じさせます。 尚、この中庭には、大きな壺、石で囲われて作られている池、美しい色の葉をつける木、低い高さの植物、きれいな長方形に作られた石畳など、 様々な要素が取り込まれてるにも関わらず、空間がきれいにバランスがとられ美しく配置されています。

観賞用だけじゃない坪庭デザイン

こちらの中庭のように見える空間はなんとただの野外通路。そこに芝生をモチーフにしたカーペットを敷き、素敵なデザインインテリアと観葉植物を組み合わせれば、あっという間に素敵な中庭空間に!坪庭としての安らぎを家にもたらしつつ、実用的にお茶や読書を楽しめる空間へと早変わりしました。インテリア等はこちらから購入可能ですよ!

コンテナを使ったデザイン

GREEN STYLE FORESTによるこちらのお庭は、ウッドデッキの中にパート毎に分散するように配置することで明るい庭を作り出しています。このようにコンテナを作り、そこに植物たちを寄せ集めることでまとまりを作り易くして中庭に立体感を生み出し、 日のあたりを良くすることは取り入れやすい工夫です。 コンテナの中の植物も明るい葉を持つ色を取り入れ、コンテナの色も白や黄色オレンジ色などのモザイクを取り入れていることで明るさをより一層演出しています。

シンプルな坪庭をデザインする

こちらのお庭デザインは大きい窓からと小さい窓からの違った窓からの眺めを作り出すことで風景の単調さを崩し、庭の切り取り方に変化を加えています。主寝室、玄関と和室の床の間から眺められるこの庭は採光を取り入れたり、優雅な雰囲気を作り出す効果を担っています。 ずいぶんさっぱりとした石と植物の配置ですが、この庭は敷石を中心に半分が白、もう半分が黒というベースのバランスが取り入れられており、 この物と物の隙間、間が美を作り出しているようにも感じます。

世帯をつなぐ癒しの坪庭デザイン

株式会社古田建築設計事務所によるこちらの坪庭は二世帯住宅の間のつなぎ目としての役目も果たしています。コンクリートで埋められた地面の上に四角いスペースで苔が盛り上がり、何本かの木が寄り添うように生えています。 かなりモダンなつくりのように感じるこの中庭ですが、シックな雰囲気の日本家屋の洗練されたデザインと周りの山々の景色とのバランスもつなぎとめるような 少し温かさでさえも感じる庭です。

リビングから家族団らんで眺める庭デザイン

こちらの庭は築130年の旧茶撚所を数十年間に一度常に改築してきた最新のリノベーションより生まれました。担当したのは京都の事務所FOBAです。全体を和モダンのインテリアに統一し、古い柱と梁を露わにしている。こちらの坪庭は家族で過ごすリビングから観賞できるよう、窓が大きく開いています。

「禅」を坪庭に反映する

こちらの素敵な禅庭園の名前は「枯山水の庭」。兵庫県の「和泉屋勘兵衛建築デザイン室」が住宅地ど真ん中でも美しく映える「日本庭園」を演出するために手掛けました。庭園だけを歩道から見えるように空間を空け、室内が見えてしまう庭園上部空間を完全にシャットアウトするという斬新なデザインで、プライバシーを守りつつ、歩行者に美しい禅庭園を楽しんでもらえるようにしました。室内の部屋からもこちらの坪庭を除くことが出来るよう工夫されています。サイドに植えられた木々が季節を感じさせ、白砂が変わらない美しさで住人を毎日魅了してくれます。

浴室から楽しむ坪庭

こちらの小さなお庭は至ってシンプルなデザインですが、楽しみ方が一味違います。なんとジャグジー付きの素敵な浴室から直接お庭を眺めることが出来るんです!小さい空間でも観るアングルやシチュエーションが違うとここまで素敵に映えるのにびっくりです。

内と外の境界を崩す

建築設計事務所SAI工房によるこちらの中庭デザインは完全に屋内に作られています。そばに階段のある吹き抜けの空間に、
青々とした葉を輝かせる高さのある植物を植えることで空間ののびやかさを際立たせています。 外部空間と内部空間の境目を曖昧なつくりにすることによって、プライバシーを守りつつも自然光をふんだんに取り入れやすい構造とし、 「新しい人間関係がつくりやすいような住まいのあり方を想像した」という設計コンセプトも十分感じられる建築となっています。

庭の魅せ方

秀田建築設計事務所によるこちらは、少しわかりにくいかもしれませんが、玄関の壁に飾り棚を設置、その下に小さな窓を取り付けることで奥行きの無い小さな中庭を一枚の絵画のように美しく見せています。 こちらの住宅はリノベーションされたのですが、建物の傾斜などの問題点を最優先に解決させるため地盤改良などの宅地造成にコストをかけたために 建物はローコストとしたそうですが、細かな配慮も行き届いていることがこの中庭のための窓の設置から伝わってきます。 スペースの少ない庭を魅せるための素晴らしい工夫の一つとして是非参考にしたいデザインです。

新しいスタイルの庭デザイン

最後にTERAJIMA ARCHITECTSによる美しい緑の空間をご紹介いたします。こちらは二世帯住宅で、古くからあるモチノキを残すことで、その木の部分が家の真ん中に生えたような 面白い外観になっています。こちらの中庭の写真からもうかがえるように植物を大事にし、家全体の雰囲気をそびえるモチノキが支えになって守るような印象を受ける温かな坪庭のデザインもなかなかよいものです。

美しい陽を庭とともに感じる

古津真一 翔設計工房一級建築士事務所によるこちらは住宅兼クリニックの中庭ということですが、中庭の美しい見せ方の一つとしてご紹介いたします。 こちらの建築物は窓ガラスの使い方が非常に効果的で、 設計側の目指した「快適な地域のコミュニティー空間」をこのガラス窓によって巧く作り出しています。 ガラス窓を通してお互いが少し見えるこちらの設計はあまり開け放しすぎず、清潔感があり、明るい場所をイメージさせます。以下の記事にも窓と庭の関係性から開放感を感じられます。生活を快適なものにする秘密の庭「Secret Garden」

自然と共に生活するための庭デザイン

一級建築士事務所ヨネダ設計舎によるこちらのデザインは家の中に自然が植わっているというイメージよりはむしろ家が自然の中にあるのではないかと感じさせてくれる建築となっています。 大きな木からたくさんの葉が落ち、下の土より新しくきのこさえ生えてくるほど庭の自然がすくすくと育つ様を部屋のすぐそばから感じることが出来ます。 この少ない空間から小さなお庭を作り出すことも出来ますが、こういった吹き抜けの空間を利用して大きな木を植えることも 坪庭を作るうえでの選択肢のひとつであることの例として参考にされても面白いかもしれません。

photo(C)Kawai Katsushi

【坪庭については、こちらの記事でも紹介しています】

※「坪庭のメリット・デメリット

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